2026年10月26日

ホスティングって何?土地と建物で例える、WordPress・HTML・GitHub・Cloudflareの違い

ホスティングって何?土地と建物で例えるウェブサイトの仕組み

「ホスティング」「ドメイン」「GitHub」「Cloudflare」。

ウェブサイトの相談をしていると、こうしたカタカナがたくさん出てきます。なんとなく聞き流しているけれど、実はよく分かっていない。そんな方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ウェブサイトを**「土地」と「その上に建つ建物」**に分けて例えて、それぞれの役割を整理します。

まずは全体像:土地があって、建物が建つ

不動産と同じで、ウェブサイトも「土地」と「建物」に分けると分かりやすくなります。

ウェブの言葉 土地と建物で例えると
ドメイン(8dots.co など) 住所
DNS 住所から土地を探す地図・案内板
ホスティング(サーバー) 土地(借りている敷地)
WordPress 土地の上に建てた、設備の多いマンション
HTMLサイト 土地の上に建てた、シンプルな建物
GitHub 建物の設計図の保管庫と変更履歴
Cloudflare 土地の貸主、配送網、警備員

ひとつずつ見ていきましょう。

ドメインは「住所」

ドメインは、インターネット上の住所です。「8dots.co」や「yukowada.com」がそれにあたります。

お客様はこの住所を入力して、あなたの建物を訪ねてきます。住所は毎年更新料を払って持ち続けるもので、契約者が誰になっているかがとても大切です。

DNSは、その住所からどの土地に行けばいいかを示す地図です。引っ越し(ホスティングの乗り換え)をするときは、この地図を書き換えます。

ホスティングは「土地」

ホスティングは、ウェブサイトを建てるための土地を借りることです。

住所(ドメイン)だけあっても、土地がなければ何も建てられません。土地を借りて、その上に建物(ウェブサイト)を建てて、初めてお客様を迎えられます。

土地の貸主(ホスティング会社)によって、次のような違いがあります。

  • 地代(月額料金)
  • 土地の広さ(容量)や、一度に入れる人数(アクセスへの強さ)
  • 電気・水道・ガスのようなインフラ設備がどこまで整っているか
  • 貸主がどこまで管理してくれるか

ここでいう「インフラ設備」の代表が、PHP(ピーエイチピー)というプログラムや、データベースです。WordPressのような建物は、この設備がないと動きません。

WordPressは「設備の多いマンション」

WordPressは、世界中で広く使われているウェブサイトの仕組みです。土地の上に建てる建物で例えると、エレベーターや管理室まで備えた、設備の多いマンションです。

  • ブロックエディタという管理室があり、文章や写真を入れ替えるのは家具を動かす感覚でできます
  • 「プラグイン」という設備を後から足すと、予約やお問い合わせなどの機能を増やせます
  • 土地側のインフラ(PHPやデータベース)を使って、お客様が来るたびに部屋を組み立てて見せる仕組みです
  • 設備が多いぶん、定期点検が欠かせません。WordPress本体、プラグイン、そして土地側のPHPの更新を放っておくと、そこが泥棒の入口になることがあります

「自分で模様替えしやすい」のが大きな魅力ですが、「点検と管理が続く」建物でもあります。

PHPの更新の確認方法や、2段階認証などの点検については「WordPressのセキュリティ対策。PHPの更新はどこで確認する?2段階認証は必要?」で詳しく紹介しています。

HTMLサイトは「シンプルな建物」

HTMLサイトは、すべての部屋をあらかじめ完成させてから建てる方式です。土地の上に建つ建物で例えると、エレベーターも管理室もない、シンプルで頑丈な建物です。

  • 部屋は最初から完成しているので、表示がとても速い
  • 管理室や設備の入口が少ないので、狙われにくく壊れにくい
  • 土地側のPHPやデータベースといった設備が要らないので、点検する場所が少ない
  • その代わり、模様替えをするには設計図(コード)を直して建て直す必要があります

これまでは「設計図を直せる人に頼まないと変えられない」のが弱点でした。でも今は、AIに「この文章を変えて」と伝えれば、設計図を直して建て直してくれる時代です。人がするのは、内容の確認と公開の判断だけです。

WordPressとHTML、どちらがいい?

WordPress HTMLサイト
例えると 設備の多いマンション シンプルで頑丈な建物
土地に必要な設備 PHP・データベースが必要 基本的に不要
模様替えのしかた 管理室(ブロックエディタ)で 設計図を直す(今はAIで)
表示の速さ 設定しだい 速い
点検・管理 本体・プラグイン・PHPの更新が続く 少ない
機能の追加 プラグインで手軽に 必要なものを組み込む

どちらが正解ということはありません。記事をたくさん書く、会員機能が必要、といった場合はWordPressが合うこともあります。事業の内容と、誰がどう更新するかで選ぶのが大切です。

GitHubは「設計図の保管庫」

**GitHub(ギットハブ)**は、建物の設計図(コード)を保管する場所です。

ただの倉庫ではなく、いつ、どこを、どう直したかの記録がすべて残ります。

  • 「先週の状態に戻したい」と思ったら、その時点の設計図を取り出せる
  • 複数の人が同じ設計図を直しても、誰がどこを変えたか分かる
  • 設計図をパソコンの中だけに置かないので、パソコンが壊れても失わない

改装工事を何度しても、すべての図面が日付つきで保管されている。そんなイメージです。

Cloudflareは「土地の貸主、配送網、警備員」

**Cloudflare(クラウドフレア)**は、いくつもの役割をまとめて担うサービスです。

  • 土地の貸主:「Cloudflare Pages」という仕組みで、HTMLサイトを建てる土地を貸してくれます。無料プランから使えます
  • 配送網:建物のコピーを世界中の拠点に置き、お客様に一番近い場所から届けるので、日本からでもハワイからでも速く表示されます
  • 警備員:怪しいアクセスや大量の攻撃を、敷地の手前で止めます
  • 地図:住所(ドメイン)から土地へ案内するDNSも管理できます

8 Dotsのウェブサイトの場合

このブログが載っている8dots.coは、こんな組み合わせです。

  • 住所(ドメイン):8dots.co
  • 土地:Cloudflare Pages
  • 建物:HTMLサイト(設計図はNext.jsというツールで作成)
  • 配送網と警備:Cloudflare
  • 模様替え:AIに指示して設計図を直し、人が確認して公開

このブログ記事も、同じ流れで公開しています。

まとめ:土地と建物を分けて考える

  • ドメインは住所、ホスティングは土地
  • WordPressは設備の多いマンション、HTMLサイトはシンプルな建物
  • GitHubは設計図の保管庫、Cloudflareは土地の貸主と配送網と警備員

土地と建物を分けて考えると、「今の月額料金は何に払っているのか」「自分たちにはどんな建物が合うのか」を自分で判断できるようになります。

今のサイトの契約や仕組みがよく分からない、という段階でも大丈夫です。一緒に整理するところから始めましょう。

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